松っちゃんの眼から一筋の涙が
のどに くだ 突っ込んで バキューム ズルズー 息が できない 苦しい～ タンが 液体が でるでる 吸い込む タンクが 溢れる 苦しい 涙が たれる
夕べ ベッドのへり に
腰かけた 自力は 無理 支えて 腰かけるが 背中の手の支え 外すと 倒れてしまう 倒れると また 手すりに摑まる 背中 支える また 倒れこむ
認知症からは戻ったかな
あんた 誰? あの時の恐怖 経験したもので なければ わからない 奈落の底に 突き落とされた 死ぬまで 知らない人を 介護しなければ いけない
本当は 死んでいた
何回も 死線を彷徨い 断崖絶壁のへり 歩く 今は こちら側でも いつ 落ちるのか 気が気ではない ばっちゃんが じっちゃんが そして もし 松っちゃんが。
生きてるうちに
実家に 生まれ故郷に 連れていって あげたい まわりは 高層マンションが 立ち並び 向こうからは 丸見えだが 誰もいない 親の遺品も 手つかずだ。
孫の嫁さんの顔見てから
松っちゃんに 話しかける いままでは「じっちゃんより先に死んだら だれが 葬式するんだよ だから 死ぬなよ」いまは 「孫の嫁さんの顔見て 子供の顔見てから」に 変わった 何でも 生きがいがなければ いけないと思う。
きのうの松っちやんの様子
パッとしない 昼から 留守番(ナース協会・自費の派遣)来るからね 寺ちゃん ヨーカドーへ 買い物 行くから 留守番しててねと言ったら 袖 掴んで クチパクで「い・か・な・い・で」と 言う 早く 帰ってくるよ って言ったら 「うん」と頷いた。親が 二人とも 逝ってしまったし 寂しさが こみ上げてきたのだろう
連載14回目「虹の橋の袂で」原作・寺ちゃんこと MAIKAL FUJIO
タタタタタタタ タタ ～♪ タタダ～ン♪ タタタ～♪♪ ベートーヴェンのエリーゼのために が 心地よく 流れてきた 娘と恋に落ち 楽しさ つらさ 悲しさを表現したと言う そして その箱の中は まぶゆい光で満ちていた 何かが 浮き上がっていた 黄金色のカプセルだ 千代子が とりだそうと 手を 伸ばし 触れた瞬間 車いすが 倒れた スローモーションの映画のように。
ことわざ辞典より
「案ずるより 生むが易し 」
解説・あれこれ悩む 心配をする でも やって見たら 以外にも 簡単にできた ま、 余計な心配するよりか 兎に角 やってみろってことでしょうね
寺ちゃんの今日の一句
ラブレター 妻に あてては 恥ずかしい
高速から みなとみらい全景 きのうは 曇り空 高いのが ランドマーク ここで じっちゃんの米寿の祝いパーティをやった その時 松っちゃんは「普通の人」だった。できることならば「その時」に 戻りたい～
近所で 見かけた お花さんたち
同じ
