その病室の窓ガラスから
室内を 覗きこむと希望と 絶望とが 入り混じった ため息が 混在しているような 複雑な寝息が 聞こえてきた 8/7(金)介護アイドルの「松っちゃん」は嚥下機能検査及び回復訓練及び身体機能リハトレを目的に とある病院の個室に入院した。
残酷な初診での一言
個室に いく前に 専門医の精密検査前の「与診」なるものが ありアイドルは否応なしに 受診した 先生は 「午後から本格的な検査を行う 今 簡単な診察を 行います」そして 苦み走った顔で「ダメだ 全く 機能不全だ」と吐き捨てた。
検査本番の様子
モニターテレビが パソコンが 並び 担当医師 ST ナース が 緊迫した空気を 創り出していた 僕は 部屋担当のナースが押す 松っちゃんの車いすに 引きずられるように 検査室に入った 鼻から カメラが 挿入された 口からは何かの長いチュウブが 気管にも 悶えるアイドル 顔が真っ赤 大粒の涙が 止まらない 進行していく検査 壮絶なシーンだ
医師が 病室に説明にきた
「しばらくの間 数日 カニューレのカフ 圧力をゼロに します」「別ので対応して いろいろやっていきます」「さきほどは 大変な辛い 思い なさったと思います 今日は 第一歩ですが ナースにも 痰のことも含めて 指示しておきます」「何とも 言えませんが 一ヶ月のお時間を頂きます 」と言われた。僕は その立ち去る後姿に菩薩を見た、思わず合掌してしまった。
4月に亡くなった義父の話
生前、お父さんが「そこで逃げるか 逃げないで踏ん張るか つまり 苦難を避け 楽な道へ進むのか そうでないのか 人は 人生において 何回も そういう場面に 出っくわす 自分は どっちを 選ぶんだ と言うことだ それによって運命が 大きく 変わる場合も あるんだ」という話を 思い出して 疲れ切った「介護アイドル」の耳に 話しかけた うんうんうんと頷いた。
入院当日 個室に向かう前の「与診」の為 待つ 介護アイドル やるしかないぞ もう 後戻りは できないぞ そう言われてもネ!!
与診が終り 血液検査 心電図 レントゲン など 行く 気管から 痰が でるので 吸引器 担いで 一緒にいく
とりあえず 本番の検査前に 個室に やっと はいれた 昼食の胃ろうからの栄養も まだだ 早くして~ オネガイ~
個室からの眺め まっすぐ 何処までも いくと その先は「海」だ それにしても アイドルは偉い ここ数年で 大きな病院に 確か 四か所の病院に 入院している そうそう 誰にでも なせる業ではない。
これから 毎日 毎日 雨の日も 風の日も 寺ちゃんは「通う」夫に なる 一日も 休まず 遅刻もせず サボラナイ で通う 病院の受け入れ担当が言うんだ「当院では 全て 当院支給のを 使うので 洗濯ものは ありません」とピシャと冷たく言われた 持ち込んだ肌着 バジャマ タオル リフレのオムツなど 車に 積み込んだ 「何事も そこのやり方に従うこと」それが一番良いと思う 瀬戸内寂聴の講和のテープ 探すこと 持っていくこと。アイドルが聞きたいとリクエストがあった。